20180912_仕事の速さ

 

1.仕事の「早い・遅い」は「能力よりタイミング」の問題

 

① 能力の問題

 

 「忙しさ」=「仕事の質や量」÷「仕事の能力」だとしたら確かに「忙しい」という「言い訳」や「口ぐせ」は、「自分の能力が仕事の質や量に及ばない」と言っているに過ぎないようにも聞こえます。

 

② 意識の問題

 

 昔、上司からの指示を受けた部下が「今、忙しいから…」と言っている場面に出会ったことがあります。その後、その部下が上司から強く叱責されたことは、筆者は当然だと思うのですがいかがでしょうか。

 

③ 習慣の問題

 

 筆者の眼には「仕事が早い」人は常に仕事が早いし、「仕事が遅い」人は常に仕事が遅いように見えます。つまり仕事が「早い」か「遅い」かは、スピード(能力)の問題ではなく、タイミング(習慣)の問題であるようにも思います。

 

 仕事の早い人は常に早い方にタイミングが合っており、仕事の遅い人は常に遅い方にタイミングが合っているだけです。普段から仕事への勉強や備えを怠らず、段取り良く、早めに着手することが早さの秘訣です。

 

2.「忙しさ」の壁を超え、仕事の「早さ」を身に付けるためには?

 

① 時間や期限に常に先んじる習慣を身に付ける

 

 例えば「朝9時」という始業時間ぎりぎりに飛び込んで仕事の準備をするような「習慣」は早めに改めたほうが良いし、例えば「30日迄」という納期当日になってあわてて提出するような「習慣」もいい加減に改めるべきです。

 

② 他人への依頼ごとを早めにする

 

 自分ひとりで出来る仕事には限度があるのが当たり前ですので、他人に依頼する仕事を切り出して早め早めに依頼をかけておくことが必要です。「納期は自分に厳しく、人には甘く(余裕を持って)」が原則です。

 

③ 「~ためには」「~ためには」という逆算的計画法に則って仕事をする

 

 効率の良くない仕事の仕方は「~してから」「~してから」という積上式になっているように見えます。仕事の「完成イメージ」をまず最初に描き、「そのためには」さらに「そのためには」何をすべきかを常に明らかにしてその時その時にやるべきことをに全力投球すべきです。

 

④ 「設計」に基づいて仕事をする

 

 製造部門では設計無しに仕事をする人はいないのに、事務部門や営業部門では多くの人が設計無しに仕事をします。上記③の仕事の「完成イメージ」は製品であり「そのためには」のひとつひとつが「部品」です。いずれにも「設計」が必要です。

 

⑤ 人と組織を通じて仕事をする

 

 仕事には顧客という「相手」がいるし、一緒に働く「仲間」も必要です。ひとりで出来る仕事はたかが知れています。仕事が「上手く行く(捗る)」かどうかは「人と組織」からいかに多くの理解と協力を引き出せるかにかかっています。

 

3.「出来ない言い訳」でおわらず「やり遂げる工夫」を

 

 組織的に協働しようとしても、何かにつけて(ことあるごとに)「そうは言っても~だから」という「出来ない言い訳」で終わってしまい、「ではどうすれば良いか」という考えも提案もない議論になってしまう場合があります。

 

 また「~すれば良いのに」とか事が終ってから「~すれば良かったのに」ともっともらしいべき論や一般論(評論家の虚言)が飛び交い、誰も「私は~します」とは言わない(誰も組織のために自らリスクをとってやり切ることをしない)場面もあるでしょう。

 

 組織がその目的を達成し、価値を実現しようとする際に、制約や障害がないわけがありません。そこをどうブレイクスルーするかが考えどころであり力の見せどころです。また「組織的協働」とは、結局は一人ひとりの主体的行動の連鎖でしかないのです