相手の立場や視点でより多くのことに気付き、配慮し、これを尊重し、自分の手間を惜しまない人であればあるほど、自分や相手や仲間にとっても「良い仕事」ができるに違いないし、できればそういう人たちと「一緒に仕事をしたい」と、筆者は願います。
1.相手の「理解」に気付き、これを形成すること
たとえば一方的にまくしたてるような説明や報告では、相手には分からないし、通じま
せん。自分が言うことよりも、相手が理解することのほうに焦点を当て、「相手の脳裡に
絵を描く」ような言い方をしないと、相手には伝わりません。
同じ意味なら平易で一般的な言葉で、または相手の言葉で言うことです。また、相手の
理解に合わせて、相手と会話しながら言うことです。自分が言いたいことが相手の口から
出てくるようでないと、相手に伝わったか、理解できたかどうかはわかりません。
2.相手の「感情」に気付き、これに共感すること
その「ものごと」に対して、相手がどのような「感情」や「思い」を抱いているのか、
肯定か否定か、理解か疑念か、信頼か不信か、受容か拒否か、安心か不安か、などなど、
単に「事実」や「論理」だけでなく、相手の「感情」や「思い」にも配慮すべきです。
相手のさまざまな「感情」や「思い」は、「事実」や「論理」に複雑にからみつく糸の
ようなものです。先ずはこれに「共感」することが大切です。無理に「否定」したり「排
除」したりしようとすると、相手は「理解」や「協力」の扉を閉ざしてしまいます。
3.相手の「事情」に気付き、これを支援すること
相手の状況におかまいなく、電話でいきなり自分の用件をまくしたてる人がときどきい
ますが、全く論外です。(まるで相手が受付か苦情の、自分専門の執事でもあるかのよう
に…。)
相手には自分からは見えない様々な「事情」や「状況」があります。分かっていてもで
きない、やむにやまれぬ「事情」や「状況」があるのです。そのことへの気付きと気配り
と支援が無ければ、相手は早々に心のシャッターを閉ざしてしまうでしょう。
特定社会保険労務士
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