20201204_哲学から科学へ

 

 「空想から科学へ」という言葉はご存知のとおりですが、「哲学から科学へ」という言葉はいかがでしょうか。「哲学者と科学者はもともと同じ『人』だった」のは歴史上の事実だと思うのですが、それは今現在でも、「同じ人」であっても良いように思います。

 

 もちろん、専門的な科学者なら「そうはいかない」面が当然あるでしょうが、一般的な生活人にとっては(実は専門的な科学者であっても)「哲学と科学が混然一体」となった分野や領域が大きいように思います。

 

 例えば「弁証法」というのは、論理学でしょうか、哲学でしょうか、それとも科学でしょうか。たぶん、そのいずれでもあるように思います。専門的な研究者なら「そうはいかない(言えない)」でしょうけれど。

 

 意識の有無にかかわらず、現にあらゆる事象は弁証法的に生成流転しているし、ものの言い方・考え方の中に(諺や世間知においてさえ既に)弁証法は貫徹しているように思います。(参考文献「弁証法はどういう科学か」(三浦つとむ著_講談社現代新書)

 

 もうしばらく哲学であっても良い、科学になろうする努力や研究は必要だとは思うのですが、一方で、少なくとも一般的な生活人にとっては、無理に科学になろうとせず、もうしばらく哲学として思い悩む方が良いように思います。