20151203_自分の手間を惜しまない

 

1.リーダーシップよりメンバーシップ

 

 筆者が企業組織の人事管理という日常実務を通じて痛感することのひとつは、リーダーシップよりもメンバーシップ(組織構成員の基本的な仕事の進め方)の底上げが組織の効率(組織的協働性)を格段に向上させる。」ということです。

 

 なかでも、組織構成員ひとりひとりが「協力を惜しまない」ということ、言い換えれば「自分の手間を惜しまず、相手へのImagination(想像力)とConsideration(配慮)を怠らず、相手の仕事がやり易いように仕事をする」ということです。

 

 先に述べた「自我の壁」の現れのひとつですが、少なくとも筆者の目には「他人の手間に配慮無く、自分の手間は惜しむ」ような仕事ぶりが多いような気がします。相手への想像力や配慮を欠く、ずぼらで不親切な仕事ぶりが多い。

 

2.自分の手間を惜しむ仕事ぶりは組織的協働を損なう。

 

 ごく卑近な例で言えば、電子メールを出すときに、メール本文冒頭に相手先の氏名を記載しない、メール本文末尾に自分の署名文を掲載しない、というようなことは、よほど親しい間柄でも、ビジネスマナーとしては論外でしょう。

 

 メール本文自体も、書きなぐったままの(相手の目線で推敲する手間を惜しむ)ような未整理の乱文が多く、つまり、自分の手間を省けば省くほど、相手の手間を煩わせ、無礼で不快な印象を与えてしまいます。

 

 Cooperation(組織的協働)は、相互のCommunication(対話)とImagination(想像力)とを基礎として、Consideration(配慮)とKindness(丁寧・親切さ)で成り立っており、それには少なくとも自分の手間を惜しまない習慣化(当たり前化)が必要です。