20161029_エンプロイ・アビリティー?

1.「エンプロイ・アビリティー」=「被雇用者能力」?

 

 少なくとも現代の民法や労働法の世界では、「雇用(労働)」とは、「労務(他人の指揮命令)に服して賃金を得る」ことです。その前提での「被雇用者能力」とは何か。「労務(他人の指揮命令)に唯々諾々と服する能力」だとでも言うのでしょうか?

 

 確かに「働く(組織的に協働する)」上での成長過程の第一段階は、「具体的に指示された仕事を正確・迅速・丁寧に遂行する。」ことであり(別稿「成長で人の何が変わるか?」)、そのレベルでは「労務(他人の指揮命令)に服する」能力が最低限必要なのかも知れません。

 

 しかし、それで(そのままで)良いのか、と問えば決してそうではなく、やがては自ら判断しながら仕事を進め、その判断が周囲の信頼を得て指導力を発揮する…という「仕事を通じた成長過程」に進むのでなければ、「仕事をする甲斐がない」ではないですか。

 

2.ビジネスモデル?/フォロワーシップ?/ベストプラクティス?

 

 「ビジネスモデル」という言葉もかつて流行り言葉のひとつで、筆者なりに曲解すれば「放っておいても利益が上がる仕事の新しい仕組み」と言ったところだったろうと思います。そしてその「利益」の源泉が消費者の止むにやまれぬ需要に根ざしているということ・・・

 

 リーダーシップ論が華やかに繰り広げられる中で「フォロワーシップ」という言葉が現れたときも、筆者は戸惑いを感じました。「付き随う者の作法と心得」とでも言うのでしょうか。それを言うなら筆者は断然「リーダーシップよりメンバーシップ」と言いたいのですが・・・。

  

 [ベストプラクティス]も流行りました。どこかのコンサルティング会社の受け売りでしょうか。ベストパフォーマーの行動特性を辞書的に記述したものをプラクティスファイルと呼び、育成や評価の基準にしました。ただし、記述力の貧困さが悩みの種でしたが・・・。