20161102_育成より選別?~組織管理のもうひとつの視点~

 

1.進化の歴史は絶滅の歴史

 

 生き物の『進化の歴史』は、同時に『絶滅の歴史』であったはずです。永い歴史の中でいくつかの種が絶滅し、いくつかの種が生き残って今現在に至っていることを、我々は単に『進化』と呼んでいるに過ぎないような気がします。

 

 生き物や人間の驚異的な進化について、人間自身はしばしば「神の創造」としてこれを説明して来ましたが、その実は、それぞれの種の起源がこの世界に生じてからの数限りない絶滅と生存の結果なのだと説明するほうが現実に近いでしょう。

 

2.育成の論理と同時に選別の論理が組織を進化させる

 

 構成員を『育成』することが組織の成長につながることは間違いないのでしょうが、冒頭の『進化の歴史』=『絶滅の歴史』という観点で言えば、「育成の論理と同時に選別の論理が組織を維持成長させる」と考えたほうが良いような気がします。

 

 極端な例で言えば、プロ野球の一軍のチームのような組織の場合は、確かに「育成の論理」は働いてはいるけれど、それはむしろ二軍以下の組織の役割であり、一軍ではむしろ「選別の論理」のほうが強く働いているように見えます。

 

3.育成の論理と選別の論理の使い分け

 

 企業における採用から退職までの人事マネジメントの各プロセスにおいても、「育成の論理」と同時に「選別の論理」を上手く機能させることが、組織の成長につながるのだと思います。企業がプロフェッショナルな職業人の集団であろうとするならなおさらです。

 

ご参考

人事の七つ道具

  - 育成

    - 何が人と組織を成長させるか?