20170408_働く意識の男女差

 

1.「仕事をする上で一番大切なこと」は「相手への思いやり」

 

 「仕事をする上で何が一番大切だと思うか?」と、ほとんどが女性の看護職で占められた新人オリエンテーションで筆者が問いかけ、賛否の拍手を求めたところ、「相手への思いやり」が一番という意見が最も多くの賛同を得ました。

 

 そのほかには「職場の(上司や先輩や同僚との)人間関係」や「ワークライフバランス(仕事と私生活の調和)」が多数を占め、筆者が「狙って」いた「自己成長」や「目標達成」は、少なくとも筆者が接した女性の看護職においては上位ではありませんでした。

 

2.働く女性は「調和」や「親和」や「安定」により強く動機付けられている?

 

 マズローの「欲求(動機付け要因)五段階説」に倣ってごく簡単に言ってしまえば、働く男性が「達成」や「成長」や「自尊」により強く動機付けられるのに対して、働く女性は「調和」や「親和」や「安定」により強く動機付けられているのかも知れません。

 

 マズローは 「達成」や「成長」や「自尊」をより上位、「調和」や「親和」や「安定」をより下位に位置付けましたが、働く人たちの動機付け要因としてはいずれかがいずれかの前提となり条件となることはあっても、上位となり下位となることはないように思います。

 

参考)「仕事に対する意欲と今の職場で実現できている制度・施策との関係」 

労働政策研究・研修機構

http://www.jil.go.jp/institute/research/2008/051.html 

 

男女ともに仕事の意欲の向上に寄与していると感じる項目(上位10項目)

 ① 仕事上、上司からフォローが得られること (男性<女性)

 ② 賃金を引き上げること (男性>女性)

 ③ 仕事の成果をより重視して処遇すること (男性>女性)

 ④ 作業環境を改善すること (男性<女性)

 ⑤ 仕事上の裁量をより高めること (男性<女性)

 ⑥ 計画的な能力開発を実施すること (男性<女性)

 ⑦ 個人の希望を重視して配置すること (男性>女性)

 ⑧ 自己申告や社内FA制度を活用すること (男性<女性)

 ⑨ 福利厚生を充実すること (男性>女性)

 ⑩ 仕事と家庭生活の調和を図る施策を充実すること (男性<女性)

 

男性が仕事の意欲の向上に寄与していると感じる項目(上位5項目)

 ① 賃金を引き上げること

 ② 仕事上、上司からフォローが得られること

 ③ 仕事の成果をより重視して処遇すること

 ④ 計画的な能力開発を実施すること

 ⑤ 個人の希望を重視して配置すること/仕事上の裁量をより高めること

 

女性が仕事の意欲の向上に寄与していると感じる項目(上位5項目)

 ① 仕事上、上司からフォローが得られること

 ② 仕事上の裁量をより高めること

 ③ 仕事と家庭生活の調和を図る施策を充実すること

 ④ 作業環境を改善すること

 ⑤ 自己申告や社内FA制度を活用すること