20170502_抽象化に逃げ込まない。

 

1.具体的に言えないことは実現できない。

 

 新人と話をしていると相手が抽象的なことばかり言うので、「具体的には?」「例えて言えば?」と問いかけても答えが返ってないでことがあります。単に「頑張ります」と言われても判断のしようがありません。

 

 過去に向けても将来に向けても、安易に「抽象化に逃げ込む(具体的に言えないから抽象的に言う)」ことは「当てにならない(過去に向けては具体的な知識や経験が無く、将来に向けては実現の可能性が低い)」と知るべきでしょう。

 

 仕事を進める上では「定義」や「設計」や「計画」が必要です。但し、「定義」や「設計」や「計画」は、「まるで過去を言うように具体的な」ものであることがひとつの「理想」であって、抽象的で曖昧なものでは困ります。

 

2.「抽象化」や「概念化」は目的や価値を「上手く伝える」上では必要だが…

 

 但し人間の「認識」は、「具体的な認識」と「抽象的な認識」の間を「行ったり来たりしながら(相互に検証しながら)」高まって(深まって)行く)ように思いますし、企業が経営理念や製品のコンセプトを表現する上で「抽象化」や「概念化」は必要です。

 

 例えばある病院が「全ては患者様のために」という理念を掲げたり、メルセデスベンツがある時期「最善か無か」というセールスコピー(?)を掲げたように、企業の目的や価値は、ある程度の「抽象度」をもって指し示す必要があります。

 

 ただし、その場合でもその背景(足元)にしっかりとした「事実の裏付け」が無ければ、ただ空しいデマゴーグ(虚飾や欺瞞)にさえ陥ってしまうでしょう。「抽象化」や「概念化」は必要で有益だが「現実の裏付け」を欠く場合は「危険」でさえあります。