20180717_仕事とその対象への「愛」

 

1.O病院での痛ましい出来事

 

 その看護師が終末期の患者の点滴に異物を混入したのは「自分の勤務時間前に患者が亡くなるようにするためだった」と供述しているとの報道がありました。つまり、「人の生死より自分の都合を優先させた」結果として選択した行動のようです。

 

 上記はあまりにも極端な事例ですが、しかしも誰でも少しは「自分の仕事中にはできるだけ『面倒なこと』が起こらないように…」という気持ちを抱くことがあるはずで、その気持ちはどこかで上記の事例に通じているような気もします。

 

2.仕事およびその対象への「愛」は無いのか?

 

 「人の生死」にかかわるほどではなくても、例えば「人事」という仕事は、場合によってはその対象たる「人の一生」を左右してしまいかねない仕事です。特に「リストラ」の際にそれが「人事権」を背景に「否定的」に働くときは要注意です。

 

 そうした仕事は、そうした仕事そのものに対する「畏れ」や「謙虚」や「責任」がなければ成り立たず、そうした仕事の対象であるひとりひとりの「人」への「敬意(Respect)」が無ければ成り立ちません。

 

 法律的には「労務に服して賃金を得る」のが「労働」の定義ですが、本来の「仕事」には、もっと人間的・社会的な目的や価値があるはずであり、「仕事」や「仕事の対象」への人間としての「愛」がなければならないはずです。