2020324_幻想と現実の相克

 

1.ただ理念を唱えることでなく、そうはさせない現実との間で闘うことこそ…

 

 例えば「平和」という理念は、例えば小学生の作文が最もピュアにそれを語ることができるように思います。「一人ひとりが『人と争う』という気持ちを捨てることこそが平和つながる。」という言葉以上に雄弁な言葉はないと思います。

 

 平和や幸福や自由という理念を唱え、掲げるのは良いことですが、歴史や現実はそれをおいそれとは実現させない要素に満ち溢れています。歴史的・現実的な努力の99%以上は、それを唱え、掲げることよりも、それをひとつでも克ち取ることに費やされたはずです。

 

 「平和のために戦う」とは言いたくない。「闘う」とも言いたくない。「平和のために働く」なら、冒頭の小学生に対しても自信を持って言えそうな気がします。「唱えるだけでなく、それを実現するために、一緒に働こう」と言える。

 

2.一般的抽象的あるべき論より、「では現実的にどうするか?」ということにこそ…

 

 人事労務マネジメントの分野においても同じで、人事労務マネジメントの実務を担う人なら誰でも「一般的抽象的あるべき論」より、それをその通りさせない現実との間で四苦八苦・試行錯誤・悪戦苦闘し、「では現実的にどうするか?」を聴きたいはずです。

 

 「法律ではこうなっています。」としか言えない「専門家」を時々見かけますし、現実や現場から遊離して、「~すべきだ。」と言い放って済ませる「評論家」を時々見かけますが、両者とも残念ながら議論は合いません。

 

 これだけインターネット上の情報が氾濫している時代に、見れば判るような「あるべき論」を振りかざすだけでは何の「解」にもなりません。もし情報としての価値があるとしたら、その人がどのように現実と格闘して「あるべき状態」を実現したかです。