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「違い」は「間違い」ではない ☆

 

1.「違う」という言葉の二義性

 

 日本語で「それは違う」というとき、それを「異なる」という意味で言っているのか「間違い」という意味で言っているのかが判然とせず、誤解を受けたり与えたりしてしまうことがときどきあります。

 

 両者間の曖昧さは、おそらく英語文化では生じないだろうと思います。日本語でも「それは異なる」と言えば良いのかも知れませんがそれを「不自然」に感じるのは、日本的文化の特色のひとつなのかも知れません。

 

2.自分の「当たり前」≠相手の「当たり前」

 

 筆者が会社員時代に、お互いに企業風土の異なるH社とN社の合弁事業に携わったときに痛感したことは、それを成功させるためには「自分の当たり前を相手の当たり前だと思ってはならない」ということでした。

 

 言い換えれば、お互いに「違う(異なる)」のが当然なのだから、自分にとって「当たり前」だと思っていることが相手にとっても「当たり前」だという前提でものごとを言ったり行ったりしてはなたないのだということでした。

 

 感じるところの違い。

 思うところの違い。

 悩むところの違い。

 迷うところの違い。

 苦しむところの違い。

 哀しむところの違い。

 行うところの違い。

 慣れるところの違い。

 見るところの違い。

 識るところの違い。

 経るところの違い。

 学ぶところの違い。

 能うところの違い。

 判じるところの違い。

 選ぶところの違い。

 信じるところの違い。

 尊ぶところの違い。

 恃むところの違い。

 居るところの違い。

 欲するところの違い。

 得るところの違い。

 …

 

 人は、たがいに・それぞれ・さまざまに違うことこそが当たり前なのであって、自分がそうであるからと言ってそれを押し付けてはならず、相手や他者がそうでないからと言ってそれを責めてはならないのだと思います。

 

 そして「働く」ことや「生きる」ことが、「共に」働き、生きることであるかぎり、おたがいの・それぞれの・さまざまな違いを「間違い」でなく「違い」として受容しないかぎり「共に」が成り立たないのだろうと思います。

 

 おたがいの・それぞれの・さまざまな違いの、より多くを許容し、より多くを重ね合わせ、より多くを共感しないかぎり、「共に」は成り立たない、「違い」を批判したり否定したり排除していては「共に」は成り立たないのです。 

 

3.「違い」を「間違い」としてはならない。

 

 いわゆる「偏狭な民族主義」(ファシズムに行きつく)というのは、自分と他者との「違い(異なり)」を「間違い」としてしまう(自他の「異なり」を他者の「間違い」と見てしまう)発想や思考に根本があるように思います。

 

 もっと「大げさ」に言えば、文明の進化は異文明との相克から生まれるのであって、その実相は、否定や拒絶や攻撃(違いを拒み、排除する)と肯定や受容や宥和(違いを認め、吸収する)の混然一体状態なのだと思います。

 

4.違いを認め合えばパワハラも起こらない。

 

 差別もパワハラも、自他の「異なり」を相手や他者の「間違い」と見てしまう発想や思考の貧しさ(貧しさ、または苦しみや悩みの足りなさ)や、他者の「異なり」を否定して受容しない偏狭さに根差しているのだろうと思います。

 

 また、人事評価がたびたび「フェアでない」という不満を招き、非難を浴びるのも、ひょっとしたら評価者の「違いを認めない」という偏狭さ、相手のために悩みも苦しみもしない発想や思考の貧しさのせい、なのかも知れません。

 

 

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代表 特定社会保険労務士

河北 隆 

〒270-1357

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mail    hrms@grace.ocn.ne.jp

 一般企業や医療機関等での人事実務経験と特定社労士としての専門性に基づき、主に医療・福祉・介護分野の人事労務マネジメントを支援しています。

<資格>

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衛生工学衛生管理者

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医療労務コンサルタント

産業心理カウンセラー

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