「価値観を共有する」という言葉は、現実的には「空虚(絵空ごと)」かもしれない。現実にはせめて「他者の価値観を阻害しないこと」「価値観を認め合い・共存させあうこと」「価値観を重ねあうこと」でしょう。。。
1.分かり合えなさを認め合って毎日そこからリスタートしよう…
なぜ「分かり合えない」かって、「他人」だからです。自分とは観え方も考え方も来し方も異なる、他のに「人格」だから。そう間単に共感も共鳴も共有もできないし、お互いの自己肯定や尊厳や実現はそう簡単には譲りません。
(「挨拶も返事もしない」人たち…)
「職場の中の困った人たち」の事例のひとつに挙げられたのが「挨拶も返事もしない人」でした。「相手の(を)人格として認めたくない」という心理(そのようにして自分の人格を保持したい?)が働くのでしょうか…。
それでもそれにめげずに…それぞれの思いを手繰り寄せ合わせ、擦り合わせ、紡ぎ合わせて何とかしてひとつのことを作り上げ、やり遂げようとするのが「職場」であり「仕事」であると思うのです。
せめて挨拶と返事をしましょう。何気ない会話をしましょう。雑談をしましょう。自分の興味や自分の言葉だけで話すのでなく、相手の興味や関心や言葉で優しく話しかけるようにしましょう。
2.キーワードを重ね合わせる…お互いの思いの断片を言葉にして重ね合わせる
対話的なコミュニケーション、お互いの、キーワード(それぞれの思いや価値観が載った言葉…論理的でなくて良い、感覚的な段階で良い、未だ言葉になり切っていなくて良い、そう、そういう断片的な思いを口に出して言ってみて…
(「言葉が足りない」人たち…)
「あなたとは議論しないがあなたとは考えが違う」という趣旨(論拠は不明)のメールが来たので、当面「静観」しようと思います。今は何を言ってもその人の凄まじいほどの自己肯定欲求にはかないません。
別の顧問先の、周囲との仕事がうまく進まないある専任職さんからは、「しばらくそっとしておいて欲しい」という趣旨(論拠は不明)のメールが来たのでこちらもそれっきりです。
何か「いいね!」と思える・言える断片を、お互いの「分かり合えなさ」から発出される、断片を、重ね合わせて行くような対話から、ようやく「分かり合える」断片が一つ二つ…と紡ぎ合わされて行くの、かも知れません。
<追記事項>
「AはBですね…」と言っているのに「CはDですね…」と言っていては「話が合わない」のも当然です。なぜ相手が「A」を言うのにわざわざ「C」を言おうとするのか、もうそこから「分からない」です…。
でも「対話」って、そのたびに「そこからリスタート」するしかないんでしょうね…わざわざ相手を「否定」することで自分を「肯定」することは止めよう、相手を「肯定」することで同時に自分が「肯定」されるような対話を…。
<追稿>分かり合えなさからのリスタート
「なぜ分ってもらえない?」「なぜ分かり合えない?」…それは「他人」だから…そのとおりです。挨拶や返事や礼儀さえできない未熟性または退行性、凄まじい自己肯定に支配されたひとどうしが「分かり合える」はずもないです。
せめて「相手の言葉で話す」ことをしてみてはどうでしょう。相手が「AはBですね。」と言っているのだから、いきなり「いや、CはDだ。」とは言わず、まずは「AがBである」ことについて話し合ってみませんか?
<以下原文>
① 分かってもらえない、分かり合えないもどかしさ…
… いろんな人(上司・同僚・部下)と仕事をしていても、(家族や友人と過ごしていてさえいても)、何とも言えない「分かり合えなさ」に、一種の、もどかしく、辛(つら)い思いをされることが多いのではないでしょうか?
「なぜ分ってもらえないんだろう…」「なぜ分かり合えないんだろう…」…「なぜ?」ってそれは「他人(=自分以外の人」の「世界(ナラティブ)」だからです。「自分」自身のことでさえ「分からない」のに…。
ひとつは「ことば」なのかも知れません、「価値観」、「文化」や「歴史」と言うと外れますでしょうか…。「きもち」や「こころ」、「感情」や「心情」ですか…。そのときのその場面でのその「きもち」や「こころ」…。
② お互いのナラティブに橋をかけ合う対話
両者間に橋を渡すのは、やはり結局のところは「コミュニケーション(対話=ダイアローグ)」でしかなさそうです。もちろん「ことば」だけでなく、態度や表情など、気付きや想像も…つまり、その人との全コンタクトを通じて…
何度も「分かり合えなさ」から、やり直す・出直すしかない。今日できなかったらまた明日、ずっとできないかも知れないけどもう一回。一期一会というけれど…「分かり合えなさ」からリスタートする以外にない…。
お互いの「ナラティブ(世界)」をそのまま認知する。(否定しない。)
↓
何かの機会にその人がどんな言動や態度を選択するかを想像する。
↓
想像通りなら理解度アップ、想像外なら理解度マイナス。
↓
ある程度できるようになったら、次は一緒の場面で一緒に選択をしてみる。
↓
その時にこそ対話する。
↓
次の機会によりよい選択ができないかどうか対話しながら選択して見る。
↓
得られた結果がより好ましいものだったかどうかその時にまた対話する…
<繰り返し>