20230821 改
この稿の参考
1)メンバーシップやリーダーシップは…
… そうすると組織や社会や国家のリーダーシップを執る人たちの役割の第一は、先ずなによりもその組織や社会や国家が実現すべき人間的価値を指し示し、その実現に向けてリーダー自身とメンバーを内発的に動機付けることでしょう。
誰しも人間性を損なうためにではなく、人間らしさを開放・実現するために組織的・社会的に協働しているのですから、個人も組織も社会も国家も「人間的価値の実現」という根本目的や存立基盤から遊離してはならないのだと思います。
ところが「平和を望む個人より、戦争を望む国家が多い」のが現実です。「平和や正義」は自国の偏狭で独善的な価値観でしかありません。より人間的で普遍的な価値観は、いまだに「国家」ではなく「個人」の側に在るのだろうと思います。
上記にいう「人間性」とは何か…その時代の制約こそあれ、その時代の人たちにとって何が「人間らしさ」であったか…たとえばそれは「自由」であり「平和」であり「幸福」であったはず…それらが「人間性」だと思います。
人間はその時代の「人間性(人間らしさ)」を実現・獲得しようとして精一杯働いてきたのだと思います。「働く」=組織的・社会的に協働して来た…それこそがまさに組織であり社会であり国家であったはずです。
しかし、組織や社会や国家が常に「人間性」に沿う…とは限らず、多数者(多数の「個人」)が少数者(少数の「個人」)を迫害する例が多いと思います。そうした「矛盾」や「相克」こそが、組織や社会や国家のダイナミズムなのでしょう。