20180513_筆者自身の働き方改革

 

1.筆者自身の働き方改革

 

 筆者は長い間、企業の人事管理部門に属して働いてきましたが、平成30年3月でようやく「企業に属して勤務する」という働き方を脱して「人事労務マネジメントの知見」と「社会保険労務士の資格」を看板に自宅事務所で独立自営を開始しました。

 

2.幸先の良いスタート

 

 おかげさまで独立の半年前には想定しえなかったほどの幸先の良いスタートを切ることができました。いずれも「人事労務マネジメントの仕組み作り」として固定的な顧問先2件のほかに、期間的な案件を受注しました。

 

3.働き方を変えて何が良かったか?

 

 その昔、会社勤めを辞めた筆者の先輩(人事部門長)は、会社を辞めていちばん良かったのは「嫌なことをしないで良いこと」だと言いました。当時は「リストラ」の嵐が吹きすさんでいた頃でしたのでこの言葉には説得力がありました。

 

 そして今、筆者自身が勤めを辞めて感じることは、上記に加えて「無駄なことをしないで良いこと」です。さらには「時間の自由度が高くなってワークライフバランスがとりやすい」ことです。

 

 「嫌なこと」とは、「組織であるがゆえに自分自身の意思に沿わないことも担わざるを得ない」ことであり、「無駄なこと」とは、やはり「組織であるがゆえにかえって非効率なことも甘受せえざるを得ない」ことです。

 

 そのふたつから大幅に解放され、ワークライフバランスも改善されたのですから、筆者自身の「働き方改革」はたいへん幸運なスタートであって、このまま家族ともに心身の健康を維持できれば言うことはありません。

 

4.幸先の良いスタートが切れた理由

 

 スタートを切ったばかりですから未だ「勤め人から独立自営への働き方改革の成功経験談」とまでは言えませんので、下記は「何とか幸先の良いスタートを切れたと言えるならその要件は何だったか?」というあくまで個人的な感想です。

 

1)早いこと、若いこと、既にしていること。

 

 上記の言葉はやはり会社勤めを辞めた筆者の先輩が言ったもので、「勤め人から独立自営しようと思うなら、その準備と実行は、早めに、若いうちにやるべきで、勤め人時代に既にその仕事をしていること」という意味です。

 

 筆者の場合は「企業の人事労務管理」を独立開業後も仕事にしようと思っており、メーカーを退職して外資企業や医療機関で同じ仕事を続けたので第三の要件は満たしていたことになります。

 

2)公的な資格や自分の著作は名刺代わり。

 

 公的な資格は「通行手形」のようなもので、名刺代わりです。また大手コンサル会社のコンサルタントから教わったことは「独立自営のプロとして自分ができることがあるならその内容を一冊の本にして名刺代わりに配れるようにしておくこと」です。

 

 必ずしも公刊本である必要はなく、原稿さえしっかりしていればいつでも印刷会社が製本してくれます。筆者の場合は在職中に作製した「病院の人事労務管理」というテキストが文字通り「名刺代わり」となって役立ちました。

 

3)歌いたい歌と売れる歌は違う。

 

 これはある有名なプロ歌手が言っていたことです。「自分が好きで本当に歌いたい歌と、世間が自分に求める歌(売れる歌)とは必ずしも一致しない」という意味です。自分が自分に認める価値と世間が自分に認める価値は必ずしも一致しません。

 

 筆者自身は必ずしも「病院の人事労務管理」に必ずしも特化したかったわけではなく、「企業や組織と個人の最適関係」を追究したかったのですが、現実には前者の仕事が少なくとも現時点では殆ど全てです。

 

4)社外(所属企業外)に人的ネットワークを持っているか。

 

 これは筆者よりも若く、早く独立した友人が教えてくれたことです。同じ企業に長年勤めてもその企業の中では通用するようになるかも知れませんが、企業の外に対して通用するほどのスキルも人間関係もなかなか築けません。

 

 筆者の場合は企業の管理部門での勤務が長く、仕事の相手はもっぱら企業内でしたが、同じように他企業や他業種の管理部門ではたらく人たちや、同じ公的資格を持つ人たちとの人的ネットワークを大切にしてきたつもりです。

 

5)収支のプライマリーバランスを。

 

 筆者よりずっと先に独立して就職指導を仕事にしている先輩には、筆者の在職中、ずいぶんと筆者のために「出費」させてしまって申し訳なく、近いうちに何らかの形で恩返ししなければならないと思っています。

 

 独立後は何をするにも経費がかかりますが、筆者の場合は何らかのかたち(自分たちで有料セミナーを開く、顧問先企業に出費してもらうなど)でプライマリーバランスをとるようにしており、そうでないと「この先続かない」ように思います。