医療機関の就業規則

 

1.厚労省の「モデル就業規則」が改定されたのはご存知ですか?

 

 働き方改革関連法の施行等に伴い、2019年3月版の「モデル就業規則」が公開されていますので必ずご確認ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/model/index.html

ダウンロード
厚労省モデル就業規則_201903版.doc
Microsoft Word 681.0 KB

 参考までに2013年3月版の旧「モデル就業規則」は下記のとおりです。

ダウンロード
旧_モデル就業規則_201303版.doc
Microsoft Word 711.5 KB

2.2013年(平成25年)版から2019年(平成31年)版への主な変更点は下記のとおりです。

(貴院の就業規則において改定漏はありませんか?)

 

*主な改訂点 

 

1)新モデル・第11条(遵守事項)について

 「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」が削除された。

 参考url「副業・兼業の促進に関するガイドライン_厚労省

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html

 

2)新モデル・第68条(副業・兼業)の規定が追加された。

 

3)新モデル・第12条(職場のパワーハラスメント)について

 パワーハラスメントの定義が変更された。

 旧定義:業務の適正な範囲を超える言動により…

 新定義:業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動により…

ダウンロード
パワーハラスメントの定義について_厚労省.pdf
PDFファイル 1.1 MB

4)新モデル・第14条(妊娠・出産・育児休業・介護休業等に関するハラスメントの

 禁止)の規定が追加された。

 参考url「妊娠したから解雇」は違法です_厚労省

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000088308.html

 

5)新モデル・第15条(あらゆるハラスメントの禁止)の規定が追加され「性的指向・

 性自認に関する言動」を明記した。

ダウンロード
職場におけるハラスメント対策マニュアル_厚労省.pdf
PDFファイル 4.5 MB

6)新モデル・第66条第2項(懲戒解雇の事由)に「ハラスメント」が追加された。

 

7)新モデル・第22条(年次有給休暇)において「年次有給休暇時季指定義務化」に対応

 する規定が追加された。

ダウンロード
年次有給休暇の確実な取得_厚労省.pdf
PDFファイル 2.2 MB

8)新モデル・第33条(家族手当)について、以下の解説が追加された。

 配偶者手当の在り方の検討に関し考慮すべき事項

 (配偶者手当の在り方)

 配偶者手当は、税制・社会保障制度とともに、就業調整(働く時間の抑制)の要因となっています。

 今後人口が減少していく中で、働く意欲のあるすべての人がその能力を十分に発揮できるようにする

 ため、パートタイム労働で働く配偶者の就業調整につながる収入要件がある配偶者手当については、

 配偶者の働き方に中立的な制度となるよう見直しを進めることが望まれます。

(配偶者手当の見直しに当たっての留意点)

 配偶者手当を含めた賃金制度の円滑な見直しに当たっては、労働契約法、判例等に加え、企業事例等

 を踏まえ、以下に留意する必要があります。

 ① ニーズの把握など従業員の納得性を高める取組

 ② 労使の丁寧な話合い・合意

 ③ 賃金原資総額の維持

 ④ 減額になる方への必要な経過措置

 ⑤ 決定後の新制度についての丁寧な説明 

 参考url 「配偶者手当の適正なあり方」_厚労省

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/haigusha.html

 

9)新モデル・第56条(安全衛生上の遵守事項)について「受動喫煙対策」に関する

 規定が追加された。

 参考url  「従業員に対する受動喫煙対策について」_厚労省

    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000189195.html

 

10)新モデル・第59条(ストレスチェック)が追加された。

 

(ストレスチェック)

 第59条  労働者に対しては、毎年1回、定期に、医師、保健師等による心理的な負担の程度を把握す

  るための検査(ストレスチェック)を行う。

 2 前項のストレスチェックの結果、ストレスが高く、面接指導が必要であると医師、保健師等が認

  めた労働者に対し、その者の申出により医師による面接指導を行う。

 3 前項の面接指導の結果必要と認めるときは、就業場所の変更、作業の転換、労働時間の短縮、深

  夜業の回数の減少等、必要な措置を命ずることがある。

 参考url  「ストレスチェック制度」_厚労省

 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/index.html

 

3.新モデルと旧モデルの新旧対照表(作成中)

 

 

4.医療機関における就業規則の制定および改定に関する留意点(順不同)

 1)小規模の医療機関においても就業規則は必要。

 2)医師や看護師の勤務の実態に応じた勤務時間制を選択することが必要。

  例)交替制勤務

  例)1か月単位の変形労働制

  例)1年単位の変形労働制

  例)フレックスタイム制

 3)医療機関の「働き方改革」や「同一労働同一賃金」に対応した制定・改定が必要。

 4)特に、看護職場の人事労務マネジメントの諸課題に対応出来る規定が必要。

  例)年次有給休暇の計画的取得

  例)年次有給休暇の時季指定義務

  例)試用期間の適正化(採用ミスの防止)

  例)人事異動や退職に関する規定の見直し