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ノーレスポンスな人たちと…

20251027 追記

 

 

 レスポンスをするかしないかは、人それぞれの事情や習慣の問題でしょうから、レスポンスを人に強いることはしたくありません。しかし、ノーレスポンスならそれっきりにしようと思います(去る者は追わず、来る者は拒まず)。

 

20251001 改

 

A.ノーレスポンスの苦しさと悲しさ…

 

 正岡子規の母は病床に横たわる子規に向って、「もういちど、ここが痛いと言っておみ(言ってごらん)」と言ったそうです。

 

 そうした母と子とのコミュニケーションが、コミュニケーションの原点だと思います。上司と部下の間でも「時には母のこころで聴いてみる」ことが必要でしょう。

 

B.ノーレスポンスはコンプレックスや退行反応?

 

 分からなければ「分からない」と言い、忙しいのなら「忙しいから」と言ってくれれば良いだけですが、「迷惑です」とは言いにくい…?

 

 分からないからとりあえず黙り込む。そのうち誰かが何とかしてくれるだろう…と思うのは退行反応や社会的な未熟性のひとつかも知れません。

 

C.その場で「そのひと言」さえあれば…

 

 コミュニケーションが大事、というより、大事なことは「そこ(その場)」で気付いて、「そのひと言」を自分の口から言えるかどうかです。

 

 おはようございますと言われて何も答えなければそれっきりです。ありがとう、すみませんのひと言もなければそれっきりです。それでいいならそれっきりです。

 

D.ノーレスポンスとノーリスペクト

 

 言いがかりには答えず、迷惑メールには返信せず…それは当然です。筆者が言っているのは正常な社会関係・人間関係における「ノーレスポンス」です。

 

  ノーレスポンスを3回も重ねれば 、自然にフェードアウトできるかも知れません。多少なりともリスペクト感が残るうちに自然にサヨナラできるならそれも良いと思います。

 

E.ノーレスポンスやノーアクションでもその結果に責任がある

 

  例えばノーレスポンスとノーアクションの管理者には、何のアウトプットは無くても、その結果としてのアウトカムには大きな責任があります。

 

 何もせずに放っておけば、それでは困る人たちが何とかしてくれる、または誰も何もせず、自然になるようになるしかない。その責任は管理者にあると思います。

 

F.ノーレスポンスがハラスメントになる時代

 

 ノーレスポンスも一歩誤ればネグレクトになります。「気にかけ、目をかけ、声をかけ」が上司の心得だった時代は遠いでしょうか?

 

 たったそのひと言が無いだけでパワハラの引き金になり、たったその不用意なひと言が有っただけでパワハラの引き金になります。

 

G.ノーレスポンスの文化…

 

 会議で何も発言しなければもう次の会議には呼ばれないでしょう。しかしそのことには国民性の差がある。「便りが無いのも良い便り」は日本的な美風でしょう。

   

 心理学研究_日本人の回答バイアス ―レスポンス・スタイルの種別間・文化間比較

 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/advpub/0/advpub_88.15065/_pdf/-char/ja

 

 <やっぱり「ノーレスポンスは闇」であり、「忙しさは壁」だと思う。>

 

 実際には、「ノーレスポンス」の原因の多くは、何ら「悪気(わるぎ)のない」、単なる「忙しさ」だろうとは思います。しかし、それは、「ごめんね」の「ひと言」も発することが出来ないほどの「忙しさ」なのでしょうか?

 

 相手に「ノーレスポンス」で返すのは「あなたは迷惑だ」と言うに等しく、相手に「忙しいから」と言うことは、「あなたの優先順位は低い」と言うに等しい、と、筆者は思うのですがいかがでしょうか? 

 

  「仕事が出来る人」とは概ね「ノーレスポンスの闇と忙しさの壁を自ら突き破ることができる人」であり、「仕事が出来ない人」とは概ね「ノーレスポンスの闇と忙しさの壁を自ら突き破ることができない人」でもあると思います。

 

20230909 記

速さは強さ~クイックレスポンスは仕事力~ 

 

1.ノーレスポンスは論外

 

 仕事上の相手からの問い合わせや依頼等に対して「ノーレスポンス」はあり得ないと思います。もちろん、調査や検討を要する複雑な案件の場合は、多少時間がかかるでしょうが、だからと言って1週間も2週間もノーレスポンスでは困ります。

 

2.速いだけで獲れる仕事がある

 

 やはり「クイックレスポンス」がコミュニケーションの基本であり、仕事の基本であると思います。「巧遅拙速」や「速さは力」という言葉のとおりです。「速いだけで獲れる仕事がある」と、筆者は思います。

 

3.遅いだけで失う仕事がある

 

 速いことは相手への誠意や熱意の顕れとして伝わることが多いだろうと思います。逆に言えば遅いことは相手への誠意や熱意の不足として伝わる場合が多く、それで仕事の機会を失っても言い訳はできません。

 

4.スピードよりタイミング

 

 重要なことは、「スピードを速くするというよりタイミングを速くする」ことだと思います。「常に早め早めに行動する」のと「常に遅め遅めに行動する」の違いは、スピードの違いよりタイミングの違いだと思います(習慣の違いでもあります)。

 

5.タイミングは相手に合わせる

 

 そしてそのタイミングは「自分に合わせる」よりも「相手に合わせる」「仕事に合わせる」ことが重要なポイントだと思います。自己中心の「タイミング」ではチームプレイが成り立ちません。相手や仕事のタイミングにフィットすることが大事です。

 

6.忙しいという言い訳をしない

 

 忙しいという言い訳をしないということも大事なポイントだと思います。「忙しい」のは自分の都合であり、「忙しい」という言い訳は相手に対して「優先度が低い」と言っているのと同じなのですから。

 

7.ただしそれを人に強いない

 

  スピードはその人の能力の問題、タイミングはその人の感度の問題なのかも知れません。資質や習慣の問題なのかも知れません。つまりいずれにしてもその人の人格的な要素にかかわる問題なので、それを人に強いてはなりません。

 

 

 

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河北 隆

〒270-1357

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mail    hrms@grace.ocn.ne.jp

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