20170119_言い訳をせず、人のせいにせず

 

 どのような仕事であっても、仕事をする上で大切なことは共通しているし、仕事をする上での基本的な態度や、仕事を通じて身につくことは共通しているように思います。以下は筆者自身の自戒(七戒)です。

 

1.言い訳をしない

 

 「言い訳をするな」とはまるで親が子を叱るような言葉ですが、一人前であるはずの社会人の中にも「仕事ができない」言い訳を、自分の能力や努力や工夫以外のせいにして言い逃れしようとする人たちがほんとうにいます。

 

 また、「仕事」は単なる「作業」ではなく、作業しただけの成果が得られるわけではなく、また、「仕事」上の成果や解決は、現実のさまざまの制約や障害を「言い訳」にせず、「そこを何とか」して切り抜け以外には得られないのです。

 

2.人のせいにしない

 

 「言い訳をする」なかで特に「たちが悪い」のは「人のせいにする」ことで、企業組織の中にも、「仕事の成果が出ない」のを、他部署のせいにする、上司のせいにする、ひどい例では、会議の場で公然と部下のせいにするような上司もいます。

 

 「仕事」は「人と組織を通じて」こそ成果や解決が得られるのですが、「天は自ら助くるものを助く」との言葉どおり、「人と組織」も、自らの努力や工夫や苦労を惜しんで仕事が出来ないことを人のせいにするような人には理解も支持も協力も与えません。

 

3.怒りにまかせない

 

 人間の内面的な感情は、素肌よりも敏感に、周囲のほんの些細な出来事によって変化や起伏を生じてしまうので、特に顧客を相手に成果を上げることを求められる職種では、自分の内心やストレスのコントロールにずいぶん苦心されることでしょう。

 

 「仕事」は、「人と組織を通じて」こそ成果や解決が得られるのであって、相手が顧客であっても部下であっても、相手が自分の思い通り動かないからと言ってその苛立ちや怒りをぶつけていたのでは、その理解も信頼も期待できるはずがありません。

 

4.「理」と「情」に通じる

 

 人々の理解と支持や協力を得ながら仕事を進めようと思うなら、自分の言動や態度が「理」にかなっている(「なるほどその通り」と人々に思わせる)ことが最低限必要であって、「訳のわからない」言動や態度では、理解も支持も協力も得られません。

 

 併せて自分の言動や態度が、相手や人々の「情」にかなっている(「よく分かってくれる」と人々に思わせる)ことが必要で、自分の心情を優先し、「人(相手や部下自身)の気持ちも分らない」と思わせるようでは、理解も支持も協力も得られません。

 

5.一般論だけで済ませない

 

 実務的な「仕事」の多くは、単なる「知識」でもなく、また単なる「作業」でもなく、そこに現実的な成果や解決が得られない限り(少なくとも現実的な成果や解決に向けられた有効な努力がない限り)「仕事をした」ことにはなりません。

 

 現場(現実)にあるさまざまな制約や障害や矛盾、それらとの悪戦苦闘も試行錯誤も知らぬげに、「~すればいい」と評論家のように一般論を唱えて仕事をした気になっているような人には、当たり前ですが人の「上司」は務まりません。

 

6.否定しない

 

 コミュニケーションの大原則は「肯定的受容」と「積極的傾聴」であり、人の言うことを「否定してかかる」(あるいは「中断する」「無視する」)ような言動や態度は、コミュニケーションを阻害してしまうに違いありません。

 

 良好なコミュニケーションあってこそ良好なヒューマンリレーションが形成でき、そのためにはたとえ「相争う」関係にある相手に対してでも、特に相手の人格的要素を否定してかかることは、何の成果にも解決にもつながらないと知るべきです。

 

7.人の幸福が同時に自分の幸福と思えるか

 

 いわゆる「エリート」や「リーダー」と呼ばれる人たちとは、「より多くの人たちの幸福のために進んで損ができる」人たちのことであり、「より多くの人たちの幸福が同時に自分の幸福であると思える」人たちのことだろうと思います。(On for all )

 

 また、同時に、どんなに少数者であってもその一人ひとりの「かけがえのなさ」に対する絶対的な尊厳と親愛を、どんなに多数者であってもそのわずかばかりの利便や都合のために侵害したり無視したりしてはならないのだと思います。(All for one)