20230815 記
毎年この時期になるといつも思うことのひとつは、結局のところ、子供たちの代表者による「平和の誓い」というメッセージに勝る現実解を大人たちが未だに出せていないということです。
子どもたちのメッセージは「私たち一人ひとりが普段から『人を憎む』という心を捨てれば戦争は起きない」と言っているのに、大人たちは相変わらず人と「争う」ことや「戦う」ことを奨励さえします。
いまだに人を否定し、人と対立し、人を差別し、人を虐待し、人と争い、人と戦おうとする自分自身のもうひとつの「本性」を克服できずにいます。その結果としていまだに現実の世界から「貧困」や「戦争」さえ無くせないでいます。
「戦争」の後で「平和」を言うのは止めよう、一人ひとりが普段から「戦争」に至る途を選択しないように、偏狭な「正義」の名のもとに人を否定、対立、差別、虐待、争い、戦うことを止めよう、子供たちのメッセージはそう言っています。
例えば「戦争」という、人間の世界におけるいかなる悲惨な結果も、その前提としての一人ひとりの人間の、その時々の行動や態度や判断の選択の結果だと筆者は思います。