1.「誠実で、働き者」であることの尊さ
誠実であることとは、分かりやすく言ってしまえば、例えば「嘘をつかない」「誤魔化さない」「謙虚である」ことであり、主体的で責任感があり協調性や倫理性が高いことです。「信用するに足りる」ということです。
働き者とは、言い換えれば「怠けない」こと、「手を抜かない」「いい加減にしない」「最後まで責任を持ってやりきる」ことであり、「皆の嫌がることでも、自分が辛いことでも、損なことでも、必要なこと、やるべきことをやり切る」人です。
嘘をついて、誤魔化して、いい加減で、怠け者で、口先だけで、浅薄で、自分だけ上手に楽をして得をしたように見える人は、遅かれ早かれその本質を見透かされて、やがて体よくその組織や企業から放逐されてしまいます。
2.パートナーシップの黄金律
「誠実で、働き者」であること、というのはいかにも陳腐な道徳律のようにも聞こえますが、結婚でも採用でも、およそ何らかのかたちで「パートナーを選ぶ(パートナーシップを取り結ぶ)」上ではむしろ不朽の黄金律であると筆者は思います。
企業とは一定の目的を達成したり、価値を実現したりする人と人の協動体ですが、資本主義の世界では主たる企業は概ね私企業(営利企業)であり、その目的や価値は究極的には「資本にとっての利潤」に還元されます。
資本主義体制下の私企業(営利企業)にとっては「それで良い」かも知れませんが、そうした企業の中で働く一人ひとりの人間にとって「働く目的や価値」が「資本にとっての利潤」に全て還元されてしまって良いとは誰も思わないでしょう。
3.組織的協働を支える誠実と勤勉
人間にとって「労働」とは、人間にとってもっと高い目的や豊かな価値、例えば自由や平和や幸福、・等々の、人間的・社会的・歴史的な目的を達成し、価値を実現するものであって良いはずです。(現に歴史上の多くの人々はそのようにして働いてきたし、働いている。)
そして「組織」とは本来、そうした人間どうしが「労働」の目的や価値を共有し合い、「労働」のINPUTとOUTPUTを互いに紡ぎ合って、より高い人間的・社会的目的を達成し、より豊かな人間的・社会的価値を実現するための協働体であるはずです。
誠実さと勤勉さは、協働体の構成員の行動指針の根底にあるものです。「手間を惜しまない」「人のせいにしない」「言い訳をしない」「信頼を損ねない」…等々は、まるで親の言いつけと同レベルですが、実は大人どうしの協働体においても共通の倫理です。
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