Management_やりくりし、何とかすること

1.やりくりすること

 

  企業経営の資源は「ヒト・モノ・カネ」および「情報・時間」と言われますが、大事な点はこれらの資源が有限であることです。企業経営は一定の目的を達成し、価値を実現するために経営資源を最適に配分し、組合せる(やりくりする)ことです。

 

 それは家庭の主婦が、家族の満足や幸福を最大限にしようとして、家計のやりくりをすることと本質的に同じです。「有限な資源の最適な配分と組合せ」というマネジメントは、実はどのようなレベルの仕事においても共通する事項です。

 

2.何とかすること

 

 実際に仕事をしていると、一見相矛盾するように見えるふたつの要求を同時に要求する場面や課題に直面することがよくあります。また、一見相容れないように見える利害や意見の対立関係の解決を求められることも少なくありません。

 

 いずれの場合も、一見二律背反にも解決不可能に見えるような問題について、何らかの「解」をもたらすこと=Solution(「そこを何とかすること」)こそが実は「マネジメント」であり「仕事をする」ということそのものなのです。

 

 それは一般論や法律論では解決せず、また、単に「AとBを足して2で割る」とか、「AとBのANDをとる」ということだけでもなく、もっと現実的に、AとBが折り合えるところ、譲り合えるところを拡げる努力や工夫をすることです。

 

 また、「対立」や「争い」と言っても実際には「手段や方法」または利己的(自己保全的・自己肯定的)な「小目的(下位目的)」レベルのものにすぎないことが多く、お互いの「大目的(上位目的)」の観点に立てば解の拡大にもつながるでしょう。

 

3.PDCAを廻すこと

 

 また、マネジメントとは「仕事のPDCAを廻す」ことでもあります。つまり、どんな仕事でも、下記のPDCAは共通です。

 

  Plan:目標と計画

      ⇒Do:実行

          ⇒Check:目標と実績の差分の評価と分析

              ⇒Action:差分の原因の見極めと対策

 

 つまり、仕事というのはただ単に「指示命令に従って労務に服する」ことでも「目的や目標のない作業」でもなく、「当初の状態」から始まって、「こうありたい」「こうしたい」という、「将来の状態」に達するための努力や工夫であるはずです。

 

 そして、その努力や工夫は、「いつまでに」とか「このようにして」というように「計画的」かつ「方法的」で、常に「①当初の状態」と「②現在の状態」と「③目標の状態」の間の差分の評価と分析に基づく「効果的」な努力や工夫であるべきです。

 

<できない言い訳ではなく、やり切る工夫と努力をすること>

 いつまでどんなに頑張っても「できない」こともあるのが現実ですが、それを「できない」言い訳で終わらず、他人のせいにせず、あきらめず、やりくりしながら、何とかすること(現実と格闘すること)が仕事をするということです。

 

<定点観測と差異分析>

 やみくもに「頑張る」ことは必ずしも良いことではありません。(「頑張りましたができませんでした。」では通用しません。)常に「どこまでできたか」「どうするか」「どこまでやるか」が自他の目にも明らかでなければなりません。