hrms-jp  人事労務マネジメント研究会
  • ホーム
  • 人事の七つ道具
  • より良く働くためのAtoZ
  • 人事の悩みごと(コラム)
  • 働き方改革懇談会
  • 給与計算の「裏」マニュアル

給与計算の基本的な仕組み

20251016 記

 

 人間系での手計算の場合においても、システムによる自動計算の場合においても、給与計算の基本的なしくみは同じです。ここをしっかり理解してシステムと共通の認識としたうえで、システムを主体的に使いこなせるようになることが重要です。

 

 1.給与計算に必要なデータ

 

① 給与基本データには、例えば以下の項目が含まれます。

 ・職員番号

 ・氏名

 ・所属

 ・役職

 ・採用年月日

 ・退職年月日

 ・生年月日

 ・住所および連絡先

 ・雇用保険被保険者番号

 ・健保および厚保整理番号

 ・給与支給年月

 ・固定的な給与支給項目と金額

  例)基本給(年俸額、月給額、日給額、時給額)

  例)役職手当

  例)資格手当

  例)住宅手当

  例)家族手当

  例)通勤手当

 ・固定的な給与控除項目と金額

  例)健康保険料および厚生年金保険料

  例)住民税

  例)生命保険料等

 ・控除対象扶養親族数

 ・住民税徴収額

 …

 

② 勤怠データは、毎月の給与計算を行うために必要な、勤怠に関するデータです。

 ・職員番号

 ・給与支給年月

 ・欠勤減額の対象となる日数

 ・欠勤減額の対象となる時間数

 ・平日・深夜・休日の時間外勤務時間数

 ・年次有給休暇の取得日数

 …

 

③ 支給・控除データは、毎月の給与計算を行うために必要な(および給与計算の結果としての)諸支給・諸控除に関するデータです。

 ・職員番号

 ・給与支給年月

 ・変動的な諸手当の項目と金額

  例)時間外手当

  例)夜勤手当

  例)特殊勤務手当

 ・変動的な諸控除の項目と金額

  例)所得税

  例)雇用保険料

 …

 <以下略>

 

2.給与計算の基本的な流れ

 

<<日々の勤怠処理>>

 

① 出退勤時刻の収集

 

 タイムレコーダー等で日々の出退勤時刻を収集すること。この時点で出退勤時刻が揃わないなどというエラーが出ないようにしておくことが必要。

 

 出勤時刻と退勤時刻がペアになっているか?

 日をまたぐ場合でも出勤時刻と退勤時刻がペアになっているか?

 片割れエラー(出勤と退勤のいずれかが欠落)はその都度職場で補正できているか?

 

② 時間外勤務の計上

 

 当日の勤務時間が所定時間を超える場合は時間外勤務として取り扱う必要がある。届出と承認を必要とする場合は日々これを行ない、日々の時間外勤務時間を計上する。

 

 時間外勤務は必ず命令(または申請と承認)に基づいて行っているか?

 時間外勤務時間と打刻時間や拘束時間との間に不合理な乖離がないか?

 ひと月まとめてでなくその日ごとに職場で計上できているか?

 

③ 遅刻、早退、私用外出等減額対象時間の計上

 

 給与減額の対象となる欠勤時間についても、届出と承認を必要とする場合は日々これを行ない、日々の欠勤時間を計上する。

 

 遅刻・早退・私用外出は必ず申請と承認に基づいて計上しているか?

 欠勤減額ルール(特に端数処理)は適正か?

 ひと月まとめてでなくその日ごとに職場で計上できているか?

  

④ 年次有給休暇日数や欠勤減額日数の計上

 

 欠勤日について、それが給与を補償すべき年次有給休暇またはその他の有給休暇にあたるのか、それとも無給の欠勤日にあたるのかについても日々計上する。

 

 年次有給休暇は本人の請求に基づいて取得することになっているか?

 賃金補償ルールは適正か?

 ひと月まとめてでなくその日ごとに職場で計上できているか?

 

⑤ 特殊な勤務の実績の計上

 

 宿日直勤務など、特別の手当の対象となる勤務についても、届出と承認を必要とする場合は日々これを行ない、日々の対象時間・対象回数を計上する。

 

 特殊な勤務は必ず命令(または申請と承認)に基づいて行っているか?

 手当支給ルールは適正か?

 ひと月まとめてでなくその日ごとに職場で計上できているか?

 

… 上記のような勤怠処理を日々怠らずに行うことが給与計算業務の合理化と効率化の第一歩です。日々の勤怠データに誤りや欠落や矛盾が無いようにしておくことです。

 

<<給与基本項目の随時更新>>

 

… 給与計算に必要な給与基本データは1-①のとおり。これらの項目に変動があったらその都度更新を行うことが必要です。

 

① 固定的な給与支給・控除項目の更新

  

② 変動的な給与支給・控除項目の更新

  

<<給与計算の月次処理>>

 

① 勤怠データの取り込み

… 上記<<日々の勤怠処理>>の月次集計結果を給与計算に取り込むことです。そのためには日々の勤怠データに誤りや欠落や矛盾が無いようにしておくことが必要です。

 

② 支給控除データの更新

… 前記1-③の支給・控除データを調整してください。毎月決まって支給・控除するものか、期間を限って支給・控除するものか、当月だけの支給・控除かの区分が必要です。

 

③ 給与計算の実行

 … 誤りや漏れや矛盾のないデータをインプットさえすれば、ですが、出退勤時刻の収集や給与計算の実行そのものは、エクセルやシステムの最も得意な分野です。

 

④ 給与明細の配布・配信

… 給与計算が正しく行われれば、ですが、給与明細の配布・配信もほぼワンクリックでシステムが対応できるようになっている?はずです。

 

⑤ 社会保険料、所得税、住民税等の納付

… 給与計算が正しく行われれば、ですが、社会保険料、所得税、住民税等の支払処理も…?<以下略>

 

<<給与計算の後処理>>

 

① 給与計算に使ったデータの保全

… 当月の給与計算に使った(および給与計算の結果として出力された)給与基本データ、勤怠データ、支給・控除データを保全して下さい。

 

② 月変チェック

… 

 

 <<給与計算の月次処理>>

 

<つづく>

 

 

 

 

  • 給与計算業務管理のポイント
  • 給与計算の基本的な仕組み
  • 給与制度と給料表
  • 標準報酬改定の困りごと
  • タイムレコーダーと労働時間
  • 汎用賃金台帳のすすめ
  • システムの選び方と使い方
  • 年末調整のしかた

特定社会保険労務士 河北隆事務所

代表 河北 隆

〒270-1357

千葉県印西市牧の木戸1-7-4

hrms-jp 人事労務マネジメント研究会を主宰しています。

一般企業や医療機関等での人事実務経験と特定社労士としての専門性に基づき、主に医療・福祉・介護・サービス事業の人事労務マネジメントを支援しています。

給与計算・社会保険から個別労務問題まで、何なりとお気軽にご相談ください。

<資格>

特定社会保険労務士

衛生工学衛生管理者

情報処理技術者

医療労務コンサルタント

産業心理カウンセラー

概要 | プライバシーポリシー | サイトマップ
All rights reserved by hrms-jp
ログイン ログアウト | 編集
  • ホーム
  • 人事の七つ道具
    • 人事の七つ道具・様式集
    • こういう面接をしてはならない
    • 人と組織が成長するとは
    • 目標管理制度の形骸化
    • 人事評価制度の形骸化
    • 何をもって人を処遇する?
    • 報酬設計
    • モラールマネジメント
    • メンタルヘルスマネジメント
    • パワハラを防ぐ
    • 組織の方向付け
    • 退職のマネジメント
  • より良く働くためのAtoZ
    • 仕事の能力_Ability
    • 仕事の適性_Behavior
    • 言うより伝える_Communication
    • より良い明日_Development
    • 自己育成_Education
    • 誠実と勤勉_Faithful
    • 和顔愛語_Gently Speaking
    • 人間関係力_Human Relation
    • 想像力_Imagination
    • 巧遅より拙速_Just on Time
    • 丁寧で親切な仕事_Kindness
    • 仕事のイロハ_Literacy
    • 仕事への動機付け_Motivation
    • リーダーとは_Noblesse Oblege
    • 目標を持って_Objectives
    • PDCAとQCD_PDCA&QCD
    • 報告・連絡・相談_Report to
    • 仕事は「解決」_Solution
    • 思慮深さ_Thoughtfulness
    • 独自性と協働性_Unique
    • 働く価値_Value
    • こころの健康_Work Life Balance
    • 仕事したくない人_X-theory
    • 仕事したい人_Y-theory
    • 一緒に働く人たちへ_Z-theory
  • 人事の悩みごと(コラム)
    • より本質的な働き方改革とは
    • 人を成長させない職業はない
    • 信頼関係よりも先ず意思疎通
    • コミュニケーションの七つ癖
    • ノーレスポンスの心理と論理
    • メールの使い方は仕事の仕方
    • 相手の脳裡に絵を描くように
    • 聴くだけで解けることがある
    • ものの言い方に人格が現れる
    • 第一感と微表情で分かること
    • 相手の側に習慣をつくりこむ
    • 組織はできることの持ち寄り
    • 組織であるがゆえの悩みごと
    • 職場コミュニティーは幻想か
    • 何もせず何もできない管理職
    • たったひとりが組織を止める
    • 謝らなくて良いから実行せよ
    • 目標管理になじまない人たち
    • 人事評価はそんなに難しいか
    • 人を通じて仕事をする難しさ
    • 人を動機付けることは難しい
    • 仕事は能力よりも習慣の問題
    • コンプレックスは退行反応か
    • 自己肯定は自己成長の障壁か
    • 採用しないほうがいい人たち
    • 利他的な行動が選択できる人
    • 人はなぜ戦うのが好きなのか
    • 違いは決して間違いではない
    • 働く人たちの未熟性と成長度
    • 育てることは信じて待つこと
    • 気付くことは教えられるか?
    • 思っては悩み、書いて苦しむ
    • 商業主義と二次主義を排する
    • 前面に意を、両翼に理と情を
    • 言い訳せず、人のせいにせず
    • 困った人達は困っている人達
    • パワハラをする人とされる人
    • 協調性と協働性の微妙な違い
    • 客観的に合理的な言動の選択
    • 仕事をする上で一番大切な事
    • 誠実で勤勉であることの尊さ
    • 時空一体に観れば全て解ける
    • 人間は天性として知っている
    • 人はこの世に修行に来ただけ
  • 働き方改革懇談会
    • 定年後起業8年間の振り返り
    • 問題職員の問題は問題職場の問題
    • マネジメントから見た給与計算
    • 人事労務が心理学に学んだこと
    • 愛着障害とは
    • 医療機関のダウンサイジング
    • 産業臨床に活かすトラウマケア
    • メンタルヘルスと休復職
    • 最近のパワハラ事例に思うこと
    • 人格適応論を用いたアプローチ
    • 育児介護休業規程の改正案
    • 私の人間観・人事労務観
    • マネープランどうする
    • コンフリクトマネジメント
    • サイバーセキュリティー
    • 事例に学ぶ外国人雇用
    • さあどうする病院経営
    • パワハラから労災認定まで
    • 定年後の働き方改革
    • 新人研修と管理職研修
    • 同一労働同一賃金これから
    • 人事労務カウンセリング
    • 休暇のマネジメント
    • メンタル休復職者のリワーク
    • 自閉症等障害者への社会支援
    • 2040年を見据えた病院経営
    • お金の教育で企業を成長…
    • パワハラ・メンタル・休復職
    • 働き方改革は余計なお世話?
    • 外国人就労者の実態と課題
    • 人事を通じた人の見方見え方
    • メンタル不調者の採用~退職
    • 合理的配慮について
    • 人事労務にカウンセリングを
    • 今さらながらの就業規則
    • 一緒に働く、ということ
    • 医療従事者のメンタルヘルス
    • 業績UPにパワハラ対策
    • 今さら聞けない病院経営
    • 労働法と民事法の接点から
    • 職場の中の困った人たち
    • 看護職・補助職の定着と確保
    • 発達障害的な部下を持ったら
    • 精神疾患の労働災害
    • 医療人としての生き方…
    • 問題職員と解雇問題
    • 医療機関の外国人雇用
    • 働き方にかかわる発達障害
    • 最低賃金と同一賃金
    • 医療従事者のメンタルヘルス
    • 医師の宿日直制の許可を得る
    • 休復職制度の対話的運用
    • パワハラ問題への法的対応
    • 医療機関の健康経営
    • 採用に強い病院になる
    • 病院の目標管理と人事評価
  • 給与計算の「裏」マニュアル
    • 給与計算業務管理のポイント
    • 給与計算の基本的な仕組み
    • 給与制度と給料表
    • 標準報酬改定の困りごと
    • タイムレコーダーと労働時間
    • 汎用賃金台帳のすすめ
    • システムの選び方と使い方
    • 年末調整のしかた
閉じる