Q_定額時間外給制の実務的な進め方や留意点等についてアドバイス願います。
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/content/contents/000660810.pdf
A_以下に実際の導入事例に基づいて留意点を記します。
(1)対象者の選定を慎重に行うこと
新人または業務習得レベルにある職員は、そもそも定額時間外給制の対象とすべきでなく、時間外勤務の命令そのものを指導・育成・管理責任者たる上司が個別具体的に行ない、実績通り・法定通りの支払いを行うべきです。
時間外勤務の要否判断や時間外勤務のコントロールをある程度自分自身で適正にできることが、定額時間外給制の対象者たる者の必要条件です。そうであってこそ、定額時間外給制の意義(時間外勤務の効率化など)が生かされるはずです。
(2)時間外勤務の実績の管理と、それに応じた法定時間外給の算定自体は常に行うこと
定額時間外給制の対象者に対しても、以下の区分に応じて、時間外勤務の実績の管理と、それに応じた法定時間外給の算定自体は常に行うべきであり、支給額が法定額を下回った場合には直ちに差額を支給できるようにしておくべきです。
ア)平日の労働時間(所定および法定)を超える実働時間
イ)平日の深夜時間帯における実働時間
ウ)休日(所定および法定)における実働時間